5.30.2014

掘り出し物


表参道の「はいいろオオカミ」で状態の良い戦時中のランプシェードを発見。

不思議な色合いの紙製。






但し書きには「凝らせよ照明  漏らすな燈火」という防空標語。


続いて

「東京府に於ける一年間の燈火管制を行う時間表」と書かれており、一年間の日の出日の入に合わせて細かく開始と中止時間が決められていたようです。


末尾には部屋の広さと光量の関係まで補足されています。





遮光性能はもちろん抜群で、表にプリントされたカーキ色の模様がなんとも言えない雰囲気。


あえて真っ黒にはせず更にフチが波々にデザインされているのは、多分支給品ではなく他にもこういう国策式防空電燈笠が売られていたからかもしれません。

ちなみに値段は35銭。




光を閉じ込めるモノ

解き放つモノ


70年ノ時ヲ経テ我頭上二並バン











追記

凄く気になったので調べてみたら、1943年(昭和18年)頃から民間防空対策の灯火管制の一環として、長野県岡谷市で作られていたようです。

笠の上端13cm、下端22cm以上という規定があり他にもデザインがあったらしい。

しかし、信号弾より遥かに性能の優れた米軍の照明弾やレーダー、非道な無差別爆撃の下では民家の明かりはどうということはなかったらしく、国民を戦時体制に押込めてゆくのに防空演習の灯火管制は格好な手段だったという側面もあるようです。



紙製なのでなかなか現存していないかもしれませんが、調べてみるとこんなものも出てきました。
B-29が鳥のように舞っています。
とてもストレートな内容ですが、結構題材として使うことが多いようです。
敵国の爆撃機をあえてデザインにとり入れる心意気が皮肉にもおもしろいと言っていいものか。

蛇腹式のものはよくできています。
黒い布を巻かなくても、蛇腹を下に伸ばすだけで光源を隠せるという機能重視。
遊び心は今ひとつですが、これこそ想像していた戦時中のイメージでした。



これは工芸的な職人の息吹を感じます。フチの波を活かしています。


その隣にある電球はマツダ防空電球。
側面を蝋で遮断し、先端からスポットのようにしか光が出ないタイプです。


驚くべきことに、ソケットにねじ込む深さによって二段階の明かりが調整可能だということです。秀逸です。




この頃は右読みと左読みが混同していて、ついつい下のものはバカと読み間違えそうですね。

この二つもB-29を大胆にあしらったデザイン。桜とともに。

3羽のB-29が家紋のように構成され、その上には爆弾が落ちてくるという。

それに立ち向かう零戦がいてもおかしくない、、、桜がその象徴かもしれませんが、なんだか不思議な気持ちになります。
あの鳥たちはまさにこの電燈が吊られたこの家を焼き払うために飛んでくるというのに。






これが日本家屋に吊られていたんですね。昭和モダン。


これは型紙が違うようで東京の文字もあるので長野県以外でも作られていたということでしょうか。




このように予想通りたくさんの種類がありました。

とにかく戦時下とはいえ、柄にはうるさい日本人。
灯火管制の条件させ満たせば、辛い日常で少しでも晴れやかで楽しい気持ちにさせるような絵柄があるに越したことはないと。

こんな時代にこんな特殊な用途の笠を買ってもらうんだから、少しでもいいなと思えるようなデザインにしようと。



今は平和な時代が訪れて役目をすでに終えた防空電燈笠。
シェードを作る自分にとってはここで終わらせてはいけないという何かを感じずにはおれません。

今こそ光を解き放つ時




    最後に一句引用

防空演習の 掩蔽灯火はひそやかに
円く区切りて わが仕事を照らす
                                    五島 美代子

5.20.2014

高知 ヴィレッジ2014

バタバタで告知するはずが終了報告になってしまいましたが、高知県で始まったヴィレッジというクラフトフェアに参加してきました。
今年で2回目だそうです。






高知県といえば土佐。
土佐といえば龍馬ということで街中では幕末を意識したPRをよく目にします。
そして、今回の会場も四賢公のひとり山内容堂を祀る山内神社です。


拝んでいるのは高知在住の竹の作家として有名な下本一歩さん。


僕のブースは一歩さんのお隣で神社の目の前でした。
初日は容堂公にお尻を向けての販売でしたが、その無礼が祟ったのかランプシェードに気付かずに行ってしまうお客さんが続出。

2日目に脇の方に移動してからはシェードに注目してくれる人が続出。
ホッとしました。
というのは冗談で、本当は結婚式が3件重なっていてブースが写真撮影の時に被っちゃうのと、陽射しの強さでライトが光ってるかわからなかったから木陰で仕切り直しただけなんですけどね。






数年前にクラフトフェア松本に出品してからは野外展は皆無でした。
作品もプロダクトインテリア系に走って人工的な空間との関係性を意識してきたこともあってか、野外では少し浮いてしまった感がありました。

場所を選ばない屈強なラインをもっと増やすことがこういうイベントに参加するには必須なのかもしれません。



野外イベントの経験数が高い嫁のUUはやっぱりここでも好評でした。
高額ラインもしっかり揃えつつ、手に取りやすい価格帯のものもバランス良く配置していました。


今回僕の方は反省点多しですが、ギャラリーなどお店関係の方々にはよい感触が得られたので良かったです。

でも悔しいから必ず次に繋げます。
次は8月に福岡天神の岩田屋さんでのグループ展です。
百貨店のルールの中でどこまで空間が作れるのか経験ないのでまだわかりませんが、見に来てくださる方々の目線でしっかり構成できたらと思います。

とにかく怒涛の上半期がようやく終わりました。

今週末は松本クラフトに日帰り視察しにいこうかな。

5.05.2014

会期終了!

無事に6日間のGallery LE DECOでのグループ展を終えました。

お越し下さいました皆様ありがとうございました。



前回は本を照らし、今回はジュエリーを照らし。

ライトウェアのみでのインスタレーション欲を今はまだ大事に育てつつ、今回はカフェ機能を活かしてカップの飲みごこちを体験してもらう事に焦点を絞りました。

パリッと空間を演出しながらも、来てくれた人にはゆったりとした居心地の良い空間作り。
初めてにしてはうまく構成できた気がします。


新作のアコーディオン(仮)シリーズ。








鈴木仁子さんの作品を照らす。


新作のラインシリーズ





UU (小駒眞弓)の作品を照らす。






中村洋子さんの作品を照らす。





ボトルシリーズもそろそろ新作を練る頃合いですね。






次は二週間後の5/17.18に高知県で行われるクラフトフェアのヴィレッジに参加します。
初の四国。
カツオがターゲットになりそうです。