12.10.2013

tenoy works Open Studio











先日、無事に2日間の会期を終えました!
皆さま本当にありがとうございました。




今回は招待制イベントとして友人や知人、顧客様のみに限定しましたが、期間中は常に満員状態という盛況ぶりに我々も本当に驚きました。

スタジオの広さと会期の短さが混雑の原因でもあるので、次回からはもう少し期間を延長しようかと思います。





スタジオ名が決まり、展示をやろうと決心したのが1ヶ月前だったので本当にあっという間の出来事でした。

今年の6月に引っ越してから2人でいろいろと話し合い、どんな場所にしていきどんな事を提案していくのか、
"生活と制作"そして心身のバランスをなんとか整えながらようやく今日に至りました。

まだまだ私たちは制作中心の日常で息のつまらない自然なライフスタイルには遠く及びませんが、
今年中にまず初めの一歩を踏み出せたことは本当に大きな喜びであり、支えて下さった多くの方々のおかげでもあると改めて実感した展示会でした。





お越し頂けなかった方々からもたくさんのメールを頂きました。
そのご報告と致しましてスタジオ風景をここで紹介したいと思います。











嫁の陶ジュエリーブランド「 U'U' 」(ウウ)の作品と飛松陶器の器達をうまくミックスさせて、「tenoy works」というこの"場"の世界観を伝えることに今回は専念しました。


※ ちなみに U'U'のブログです。
http://uu-unununium.blogspot.jp/?m=1

「UU アクセサリー」で検索してもらえば一番上にくるのがオフィシャルブログです。







今後のブログで各器の紹介をピックアップしていく予定でしたが、せっかく勢揃いしたのでここで紹介致します。






こちらは一輪挿しです。

口のサイズがちょうどワインコルクが入る径になっているので、使う人に寄って用途が変わりそうな入れ物です。

バスソルトを入れるという今の暮らしならではのアイデアも出ました。
個人的には蒸留酒を入れるスキットルなんかにもできるよう改良していきたいなと。

今後の展開を自分でも期待しているところです。











そろそろ定番となってきている「fin」シリーズのコップ各種です。

ようやく5色まで揃いました。

機械的で計算されたフォルムはある種の緊張感を与えます。
飲み口が唇の形にフィットするように柔らかく薄く手でひとつひとつ削り整えてあるので、口をつけた時にその飲みやすさに驚き自然で身近な器であることがわかるかと思います。

200ml入るのでちょうど良い量感の器になります。

奥に置いてあるのは「密買東京」というサイトで扱われている小さめの器やお猪口です。








奥にあるのは "fin" タンブラーです。

350ml入るので缶ビールがちょうどいい感じです。泡が多いと溢れるかな?
他にも焼酎水割りだったり、人によってはコーヒーいっぱい飲みたい場合にはオススメです。

今回は間にあわなかった種類で暗めのブルーグレータンブラーも合わせた受注で、5色セットを購入された方もいました。


手前にあるのはセカンド定番の「drape」シリーズです。

布のシワや弛みがモチーフなだけあって、柔らかい印象で生活に馴染む器です。
非常に使いやすいのでうちでもこれが日常で登場することが多く、お客さんに飲物をお出しする時は目を楽しませるために「fin」シリーズ というのが多い気がします。

もちろんフィンは思い入れが強いので普段からよく使ってますけどね。








これは"drape"皿です。

コップでは外側の印象が強いのですが、お皿を使うときは内側しか見えないので外の形を反映して現れた内側の柔らかな起伏を楽しんで頂きます。

お皿が欲しい方が多いのはわかっているのですが、平たいモノでは排泥鋳込みという技法はかなり難易度が上がってしまい生産量もなかなか確保できません。

でも今後は、、、もっとお皿にも力を入れていきます。









"drape" 碗です。

かなり前に完成していたのですが、今回のオープンスタジオのために倉庫奥から石膏型をみつけてきて晴れ舞台に出してみました。

富士山の世界遺産に便乗してるみたいですこし腑に落ちず、展示することを躊躇しましたがやっぱり大事なレパートリーなので。

次、いきます。








"drape" サラダボールです。

これは主婦のみなさんには好評でした。サイズがちょうど良くてデザイン的にも食卓にすぐ馴染むのが想像できるんだと思います。

ひっくり返した写真もあるんですが、、、次いきます。









"drape" の大皿です。

ひっくり返して使うことはないのでもうここまでくると割り切りますが、これは意外と家庭でも需要があるとのこと。

家族分のおかずを一気に盛り付けて、そこから皆で仲良く取り分けたり取り合ったり。
洗い物もシンプルになっていいのかもしれません。

フラワーデザイナーの方は花器として購入されました。

本当に使う人によって見方がいろいろあるんだなぁと改めて気付かされました。









"drape"の鉢4個セット。

重ねた時にフチの高さが合うようにする構造でいつかはやってみたいもののひとつでした。

やはりこの収納された時の佇まいはスッキリしていて、合理的な構造って良いなという感想です。
この織部バージョンが今後の課題です。

収納美を意識した器は今後も頭の片隅で練っていこうかと思います。











作品紹介の最後は、ライトウェア。

要するにランプシェードの事ですが、テーブルウェアというカテゴリーとはまた別の「生活空間における"光"を包み込むための器」という意味を意識してそう呼ぶようにしてます。

これに関しては今後の飛松陶器の核にもなってくるので別の時にしっかり紹介します。

他にも花器やバターケースなども展示していました。



以上が作品の紹介になります。










そして今回は制作している現場ならではの石膏型や原型、釉薬のサンプルも一部公開しました。







白やグレーの微妙な色味を確認したり、施釉方法は何を使うか、色物の釉薬をスタンダードラインに入れるにはどれがいいのかという段階の時に試してきた様々なテストピースです。

人によって好みは十人十色ですから、このサンプル達を見てこれは買えないのか?という要望もちらほらとありました。

残念ながらこれらは自分にとって原型の次に大事な財産なので今回はお売りできませんでした。






しかし、、、


毎回何か新しいテストをする時には5つ程は同じ釉薬で試し焼きするんです。

それがスタンダード候補から外れた場合、今まで1個だけはサンプル保管して実は残りの器は廃棄するしかありませんでした。



でもこれらの器は大量生産や安定焼成に不向きという理由や、自分の気まぐれだったりスタンダードとのバランスで外されてしまっているだけで、
ひとつの器としては非常に捨てがたい魅力を持ち合わせているのは事実です。

なので自分が楽しむためや、使っているうちに見えてくる新たな魅力を発見するために家で使うこともありました。
でも大半は見捨てられてしまうのです。




そんな経験も重なって、今後のオープンスタジオでは限定放出としてこれは!と思うサンプルをお裾分けしてみようかと。

良いものが採取できればの話ですが。

もちろんテノイワークス以外の展示会やお店などでは出しません!
と、断言してしまうと今後どういう展開があるかわからないので、世に出す確率が極端に低いとだけ言っておきます。






いや実は今回、サンプルの中から可能性がある原石を掘り起こすことができそうなんです
遊びから始まった墨貫入がまさにそれです。

これを磨いていけばレギュラー昇格もあるかもしれません。





以上、長くなりましたがこのようなラインを初めて皆さんに見て頂きました。






第二回オープンスタジオは半年後あたりになりますが、その間には来年5月に渋谷の「ギャラリー ル・デコ 1F」にてグループ展を控えております。



「 tenoy works  /  U'U' + 飛松陶器 」を今後ともよろしくお願い致します。


ご来場頂きました皆さまには重ねて厚く御礼申しあげます。








12.05.2013

3回目の窯出し









織部はほんとに毎窯ごと違う色合いで焼き上がってくる。
今回はやや濃いめに薬をかけたので男気溢れるゴリっとした風合い。


写真には写ってないけど薬が濃いことと焼き加減によって、鉢モノの内側に大きな気泡がいくつかできてしまった。

でもこういう新色のための試作品はもちろん、失敗してしまったものなども今回はライヴ感をお伝えするために雑多ではあるけど見せる方向で考えてます。
型もいくつか並べてみようかと。

まだまだ制作現場だからこそできる展示方法を模索してるとこです。






一輪挿しと小皿はバッチリの焼き上がり。
(一輪挿しにもなるけど、ワインのコルクがちょうどハマるようになってるから他の用途も使う人によっては有るかな?という器です)